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鉄道模型のお手入れ

実物の鉄道で、保線作業員の方が日夜線路を、整備員の方が車両を保守・点検したりするように、鉄道模型もお手入れは重要です。お手入れをするのと、しないのとでは、鉄道模型の快適な走行に差が出てしまいます。

●入門セットを買ったら「レールクリーナー」液を買いましょう!

TOMIX製 鉄道模型用レールクリーナー鉄道模型は、車輪やレールが汚れると、なめらかな走行をしなくなります。

それを予防するために、運転前と後には、レールの清掃が欠かせません。清掃には鉄道模型メーカーから発売されている専用のクリーニング液を使用します。

クリーニング液は鉄道模型入門セットには含まれていませんので、入門セット購入時に購入される事をお勧めします。

クリーニング液は、KATO製とTOMIX製がありますが、成分もほぼ同じで、どちらを使っても特に差し支えはないようです。TOMIX製に比べKATO製は臭いがきついです(昔、学友たちと手持ちの鉄道模型(車両と線路)を持ち寄って運転会をしたのですが、皆で一斉にレールを清掃したら、部屋中が大変な臭いになりました…)。効力が一緒なら、臭いの緩いTOMIX製の方がいいかもしれません。

鉄道模型の「保線作業」

実物の鉄道で線路工夫(最近は保線作業も専用機械によって自動化されているそうですが…)の方がつるはしを振るうように、鉄道模型ユーザーも線路のお手入れをせねばなりません。線路が長くなるほど大変ですが、これをやらないと、快適な鉄道模型の走行は有りえません。

鉄道模型の運転前と運転後に、鉄道模型専用の「レールクリーナー」液を布、綿棒等に染み込ませ、レールの上を拭き、さらに後で乾拭きします。布が灰色っぽく汚れるので、掃除のやりがい(?)があります。

また、鉄道模型を運転する前に、レール上に埃くず、糸くず等のゴミが無いか点検します。ゴミが線路上にあると、モーター付き車両のギヤに巻き込んでしまい、台車を分解して取り出すという面倒なことになります。

●鉄道模型の車両整備

レールを清掃したのに、なぜか走行不良が起きるという時は、車輪が汚れている可能性があります。そのような時は、モーターの付いている車両の台車を、説明書に従って外し、車輪を押さえながら、前述のレールクリーナーを染み込ませた綿棒等で擦ります。台車を外せない場合は、少し走らせて車輪の位置を変えながら清掃します。

■ 鉄道模型の保線・車両整備にも自動化の波

TOMIXは鉄道模型の保線・車両整備を自動で行うアイテムを発売しています。

マルチ・レール・クリーニングカー
レールをクリーニングする車両です。線路内のゴミを吸い上げるバキューム機能と、床下の円盤が回転して、レールを磨く機能を備えます。動力は持たないので、機関車等に引っ張らせて作業します。保線作業自体が楽しくなるかもしれません。
マルチ車輪クリーニングレール
車両を通過させるだけで、車輪がクリーニングされるという優れものです。
いずれもそれなりのお値段はしますので、手持ちの車両が増えてきたら購入するといいかもしれません。

●鉄道模型 車両の保管

車両は購入したときについているケースに保管するのが一般的です。しかし、一部のメーカーの入門セットや単品またはセットで購入した車両には、取り扱いづらいパッケージに入っています。これでは不便ですので、車両ケースを別途購入して保管します。

保管場所は、高温多湿でない冷暗所が良いでしょう。日光は車両が日焼けしてしまうので避けましょう。ブック型のケースは積み重ねすぎると車両を痛めますので、本のように立てましょう。

●鉄道模型 線路の保管

鉄道模型の線路は、入門セットにしろ、線路セットにしろ、単品購入にしろ、いずれも長期保管用の入れ物は鉄道模型メーカー側が用意しておらず、各自で工夫して保管する必要があります。埃を避けられる密閉した容器に入れると良いでしょう。分岐レール(ポイント)など、デリケートな線路以外は、折り重なって箱に収納しても良いでしょう。デリケートな特殊な線路は、底の浅い箱に入れましょう。

線路を輪ゴムで束ねて保管するのはお勧めできません。輪ゴムが劣化すると、溶けて線路にこびりついてしまうからです。


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