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鉄道模型の車両を買い足すには

線路とコントローラーが揃ったら、同じ規格(ゲージ)であれば、メーカーを問わず好きな鉄道模型を走らせられます。

●鉄道模型カタログに載っている車両がいつも流通しているとは限らない

鉄道模型は見つけた時が「買い」です!

鉄道模型(特に車両)は一般雑貨等と違い、店頭販売・通販ともに、常に市場に在庫しているとは限りません。また、商品によっては市場在庫がなくなると再生産まで数年待たされる事もあります。鉄道模型は見つけた時が「買い」と言えます。

●今持っている列車を長くする

鉄道模型入門セットに入っている車両は短い場合は3両編成などです。これでは短小で格好が悪い…と思う方は、入門セットを買ったのと同じメーカーの車両の、「増結セット」や車両単品で列車編成を長くします。同じ型でも、違うメーカーの車両ですと、連結できなかったり、車両の雰囲気(塗装の色合い、細かい部分の作り等)が違い、違和感が出る事があります。

●モーター付き車両が入っていない「車両セット」

鉄道模型車両セットには、モーター付き車両が入っていないものがあります。まず客車だけの車両セット(機関車が入っていない)がそれです。近来の鉄道模型はリアルになった分、価格が上昇していますので、1万円以上する客車セットもあります。

次に車両「基本セット」と「増結セット」の違いがあります。昔は、「増結セット」にはモーター付き車両が入っていないのが定番でしたが、近来はモーター付き車両が入っている車両「増結」セットもあります。これは例えば首都圏の通勤電車にみられる「基本10両編成+付属5両編成(=計15両編成)」の列車を再現する際、「基本セット」は基本10両編成、「増結セット」は付属5両編成を再現するという使われ方です。その電車を将来長く連結して走らせたいと思うなら「基本セット」を、短いままでいいと思うなら「増結セット」を買うとよいでしょう。増結セットの短い編成は、本線の末端区間や支線で見られるローカル列車の再現にも向いています。

●鉄道模型の連結器(カプラー)

連結器(カプラー)が同じならば、鉄道模型同士を連結して走らせることができます。

Nゲージの連結器(カプラー)

Nゲージ鉄道模型では、ドイツのアーノルトラピード社が開発した「アーノルトカプラー」が国際標準の連結器となっています。昔は多くのNゲージ鉄道模型がこの連結器を使用していましたが、アーノルトカプラーは半世紀前に登場したもので、オーバースケールで見た目が不恰好で、車両の連結間隔が空いてしまうため、今ではより実感的な連結器を国内の鉄道模型メーカーが開発して装備するケースが増えています。これらの新型連結器は、メーカー間に互換性はありませんが、固定編成を組む電車などに多く採用されているのであまり問題になりません。一方、機関車や客車、貨車は、違うメーカーの車両同士を連結できるように、アーノルトカプラーを採用しているケースが多いです。

メーカー独自の連結器を装備している車両の中には、アーノルトカプラーに交換できる部品を封入しているものもあります。

●アーノルトカプラー(Nゲージ鉄道模型の国際標準の連結器)。見た目で構造が想像できる単純な作りです。
 

●新型連結器の1つ、KATOカプラー密連形。車両間をつなぐホースまで再現されています。連結を外すときは、連結部分を頂点に車両を持ち上げると外れます。
 

HOゲージの連結器(カプラー)

他の車種と連結しない電車などは、メーカー独自の連結器を使用する傾向があります。機関車、客車、貨車はメーカーを飛び越えて「ケーディーカプラー」か、ケーディーカプラーと連結できる互換カプラーが主流のようです。


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