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鉄道模型を安く楽しむ方法

鉄道模型の組み立て式線路をお座敷に敷いて運転する場合の考察を思うままに書いてみます。

 ●直線線路とカーブ線路

もしもあなたが、都会を走る10両編成の電車を、お座敷に敷いた線路(お座敷レイアウト)で再現したいなら、Nゲージ鉄道模型の場合、直線区間は2m位あった方がよいでしょう(複線なら直線区間をもっと延ばしましょう)。そして、カーブ区間よりも、この長い直線区間で列車を眺めてみましょう。カーブ区間で列車を見てしまうと、鉄道模型のリアリティーが減ってしまいます。なぜなら、鉄道模型の線路のカーブは、実物の列車ではありえないほどの急カーブです。ですから、カーブ区間を挟んで列車が180度に折れ曲がって見えて、まるで蛇がうねっているようで非現実的に見えてしまいます。もっとも、あなたが走らせる鉄道模型が6両編成くらいまでなら、180度のカーブ区間内に列車が納まってくれるので、そこまで不自然には見えません。

もし2〜3両編成のローカル線を走行させるなら、お座敷運転場(レイアウト)の線路延長は少なくてよいでしょう。カーブ区間でも、2〜3両編成なら、そこそこ絵になると思います。

●駅の設置は「良し悪し」です?!

鉄道模型のカタログに「鉄道模型を運転していて最初に起こる欲求は、駅に列車を止めてみたい…でしょう」と書かれていますが、小さなお座敷運転場では、駅を設けてしまうと四方のうちの1方は駅で占領されてしまいます。そして列車を走らせ続けた場合、駅を何度も通過する列車を見ることになってしまいます。そういう時は、駅を取り払って、列車の走行をずっと見続けるという方法があります。

あるいは、駅を行き止まりの引込み線に設けて終着駅にしてしまい、駅に止めるときだけ分岐レール(ポイント)を切り替えて列車を駅に入れるという方法もあります。

●列車の編成も「見立て」の対象です

例えば人口集中の首都圏の通勤電車は、10両・15両連結の長い編成です。鉄道模型が精巧に出来ているので、列車の編成も実物通りに再現しなければ…と肩に力を入れる必要はありません。鉄道模型は「見立て」の世界なのです。例えば東京の通勤電車を4両編成に短縮して楽しんでも良いわけです。特にHOゲージ鉄道模型の場合は、車両自体が大きいので短い編成でも迫力があります。

Nゲージ鉄道模型の場合は、その小ささを武器に「テーブルの上」に線路を敷いて楽しむ事ができます。テーブルの上に線路を敷くと、列車をより間近で眺める事ができます。ただし、テーブルの上ですからスペースが限られますので、列車の編成は短くする必要があります。しかし、列車の編成は短くても良いのです。何度も書いてしまいますが、「鉄道模型は見立ての世界」なのです。列車の編成が短いならプラットホームもそれに合わせた長さで十分です。4両編成の列車に4両編成が入る分のホームを配置する…。これであなたの部屋に起承転結のある「鉄道の小宇宙」の完成です。

●余裕のある線路配置

鉄道模型のお座敷レイアウトの場合、直線区間の全てにプラットホームを設置する事が多いと思います。しかし、現実の鉄道で、プラットホームの両端が急な曲線に挟まれている駅はそう多くはありません。そこで、あえてプラットホームの長さを短くして、その分、直線を入れてみると実感的になります。

    


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