鉄道模型入門堂 > 鉄道模型で車輪の音「ガタン・ゴトン」を聞く

鉄道模型で車輪の音「ガタン・ゴトン」を聞く

以下の内容は鉄道模型メーカーの公認の方法ではありません。自己責任でご判断願います。

「ガタン・ゴトン」。鉄道の擬音としてあまりにも有名な音です。これは鉄道の車輪がレールの継ぎ目を通過するときに発生する音です。現実の鉄道では、乗り心地や速度の向上のため等で、レールの継ぎ目を溶接する事が多くなったため、現在ではあまり聞かれなくなった音です(速度が低く、運転本数の少ないローカル線では聞く事ができます)。その分、ノスタルジックな音ともいえます。

この「ガタン・ゴトン」を鉄道模型で再現できます。方法は鉄道模型の組み立て式線路の継ぎ目を、列車が脱線しない程度に空けることです。

  
左写真が説明書どおり隙間なくレールを繋いだ状態です。右写真が、わざと隙間を空けた状態です。右写真の状態では少し空け過ぎかもしれません。
レールの隙間を空ける方法は、一度しっかり線路同士を連結してから、片方の線路を固定し、もう片方の線路を左右に振りながら、ゆっくり引き出します。
各鉄道模型メーカーで組み立て式線路の規格・構造違いや、各線路の個体差により、この方法が出来ない場合もありますので、決して無理をしてやろうとはしないで下さい(出来ないときは諦めてください)

 レールの継ぎ目の音を聞く(西武新101系電車 4両編成)(音声:MP3 162KB)

継ぎ目の音を聴くと、鉄道模型がより実感的に見えます。子供の頃、鉄道ファンでない従兄弟と鉄道模型で遊んだときの事ですが、鉄道模型のレールの継ぎ目から「ガタン・ゴトン」という音を聞いた従兄弟は、目を丸くして喜んでいました。

また、鉄道模型の運転では、とかくスピードを出しがちになりますが(特に年少者の方)、この継ぎ目の音を聞きながらスピードを調節することで、実感的な速度で鉄道模型を走らせることができます。

ただし、鉄道模型メーカー側は説明書等で「レールは隙間なく繋いで下さい」としていますので、この方法は非公式な方法です。脱線や車両の故障(継ぎ目を渡る衝撃が車両に悪影響を及ぼす)につながらないとも限りません。鉄道模型入門堂としては、この程度では故障しないだろうという経験則に基づいてこの内容を公開していますが、絶対に鉄道模型が故障しないと言い切れるものではありません。もしこの方法を試される場合は、各自の自己責任にてお願いします。

● レールの継ぎ目を空けずに、鉄道模型を実感的な速度で運転する方法はこちら


鉄道模型入門堂トップへ戻る